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福岡天神「イムズ」跡地に複合ビル開発 「(仮称)天神1-7計画」として天神ビッグバンボーナスに認定

2022.09.05 10:31

 三菱地所(東京都千代田区)が、福岡県福岡市中央区天神一丁目で計画中の「(仮称)天神1-7計画」が、「天神ビッグバンボーナス」に認定された。着工は2023年7月を予定している。
 「天神ビッグバンボーナス」は、天神の魅力向上に資する要件を満たす、魅力あるデザイン性に優れたビルを認定し、それに応じて容積率の緩和やテナントの優先照会、地域金融機関による支援などのインセンティブを付与する制度。
 同計画は、「イムズ」跡地に複合ビルを開発するもの。「イムズ」は、「Inter Media Station」の略。情報受発信基地として1989年から2021年までの32年間、天神の中心から九州・福岡の文化を発信してきた同社初の単館商業ビル。
 建物は敷地面積約4640㎡、建築面積約3930㎡、延床面積約7万4020㎡、鉄骨造(地上)鉄骨鉄筋コンクリート造(地下)地上20階地下4階塔屋1階。地下4階から地下3階を駐車場・機械室、地下2階から2階を店舗、1~3階、16~20階をホテル、4~5階、7~15階をオフィスとする予定。
 建物外装には、MEC Industry(鹿児島県姶良郡)が製造する九州産材のCLTのパネルと植栽を有機的に配置。都市と自然が調和した都市空間の形成を目指した建築デザインとしている。
 敷地南側に渡辺通りとふれあい広場をつなぐ約500㎡の地上広場、天神地下街とつながる敷地西側に約300㎡の地下広場を整備。また、敷地北東側にシンボリックな緑化柱を配した地上広場を整備する。

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