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「MFLP東名綾瀬」竣工 屋上にドクターヘリポート、庫内ではIHIがサポート

2022.08.08 10:53

 IHI(東京都江東区)と三井不動産(東京都中央区)が共同で開発を進めてきた物流施設「MFLP東名綾瀬」が14日に竣工する。
 立地は神奈川県綾瀬市。東名高速道路「綾瀬」スマートICに隣接する希少性の高い場所に位置する。都内へのアクセスのみならず、圏央道を活用した関東圏広域への配送に加え、東名高速道路による西日本への配送もカバーし広域物流へも対応可能。
 建物は敷地面積約2万7000㎡、延床面積約6万1000㎡、S造・耐震構造の4階建てで、各フロアは約1万5000㎡。
 施設屋上には綾瀬市との協定締結により、国内物流施設初のアルミデッキヘリポートを設置。綾瀬市消防本部、東海大学医学部付属病院高度救命救急センターと連携したドクターヘリポートとして運用する。ヘリポートは今月中旬に稼働開始予定で、平時はドクターヘリ等による救命救急、災害時には防災拠点として活用し、物流施設の開発を通じて地域の救急医療体制の向上等に貢献していく。倉庫内のテナント専有部では、IHIグループのIHI物流産業システム(東京都江東区)が協力し、入居テナントに対してマテリアルハンドリングなどの機械化提案を実施する。テナントニーズに合わせ、機械化導入による省人化に寄与する取り組みだ。
 また、建物内の共用部には富士山を一望できる開放的なラウンジ空間を整備。環境にも配慮し、屋上に設置した太陽光パネルではコーポレートPPA事業を展開予定で、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)はAクラス、DBJ Green Building認証は5スターを取得予定。
 建物外壁は、オーストラリアのデザイン会社・Jackson Teeceによる周辺環境と調和した特徴的なデザインを採用。南東面は綾瀬市の木に選定されている紅葉をモチーフとし、北西面は青空と一体感を醸成することで綾瀬スマートインターチェンジ玄関口にふさわしい、綾瀬市を象徴するデザインとした。

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