週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「本厚木ミロード」内にシェアオフィス開業へ 起業家輩出・事業の創造拠点として15日にオープン

2022.07.04 11:07

 15日、小田急SCディベロップメント(東京都新宿区)が運営する商業施設「本厚木ミロード」内に、インキュベーション・シェアオフィス「AGORA Hon-atsugi(あごら ほんあつぎ)」がオープンする。
 「AGORA Hon-atsugi」がオープンするのは、小田急線「本厚木」駅直結の商業施設「本厚木ミロード(1)」の6階。神奈川県央エリアの起業支援拠点として位置づけ、神奈川県経済を牽引する県央地域発の起業準備者が、先輩起業家や地元支援者、地元企業などと交流するコミュニティ形成を図っていくことで、起業家の輩出や事業の創造を目指す。ビジネスを「0」から「1」に変えていくサポートなど実践的な支援プログラムを提供し、地域社会の活性化・発展につなげていく。
 快適にスペースを利用できるよう、約157㎡の施設内はオシャレなカフェのような設えとした。個室/ブースを22席、フリースペースを19席用意したほか、商談スペースやテレフォンボックスを備える。イベントスペースも設け、専門スタッフによる創業支援や入居者のビジネスを繋ぐコミュニティイベントの定期的な開催など様々なサービスを提供する。定期利用とドロップイン利用、また法人登記も可能で、起業後も企業拠点として利用できる。
 オフィス名称の「AGORA」はギリシャ語で「広場」と言う意味で、さらにルーツをたどると市民たちの「集会」を意味する言葉。
 コロナ禍による働き方の多様化が進むなか、フリーランスの急増や在宅勤務等のリモートワーク需要により、自宅以外で仕事に取り組める「コワーキングスペース」へのニーズが多く求められている。こうしたなか小田急SCディベロップメントは、神奈川県より「令和4年度イノベーション人材交流拠点事業」を受託。県内の起業家の創出に向けた取り組みを行うこととなり、ショッピングセンターの将来像を見据えた新たな事業として今回の施策に至った。
 本厚木エリアは直近の2年連続で「借りて住みたい街」ランキング1位となっており、移住ニーズも豊富とされている。神奈川県央エリアのビジネスリソース集積地として好適といえ、同社ではここに「AGORA」をオープンすることで、快適なビジネス空間と、人と人を繋ぐ機会を提供するとしている。

PAGE TOPへ