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安田不動産と日立が協創に合意　デジタル技術でオフィスビルの価値向上へ

2022.05.23 13:59

　安田不動産（東京都千代田区）、安田開発（東京都千代田区）、日立製作所（東京都千代田区）、日立ビルシステム（東京都千代田区）は、デジタル技術の活用によるオフィスビルの価値向上とビル周辺エリアの魅力向上に向けた協創を開始することに合意した。
　第一弾の取り組みとして、安田不動産が東京都千代田区で運営する複合ビル「ワテラス」内の飲食店「Ｔｅｒｒａｃｅ　８８９０」において、今月２３日から実証実験を行う。日立のビル分野におけるソリューション「Ｌｕｍａｄａ」の就業者向けスマートフォンアプリ「ＢｕｉｌＰａｓｓ（ビルパス）」にオンライン商取引機能を追加し、「ワテラス」に入居する日立グループの社員が「ＢｕｉｌＰａｓｓ」を用いてテイクアウト商品の注文と決済を行い、店舗で受け取る。
　同実験は日立と日立ビルシステムが進めてきた同ソリューションの社内利用を拡張する形で、日立ビルシステムの本社がある「ワテラス」内の飲食店を活用することとなった。
　本実証実験の結果をふまえ、「ＢｕｉｌＰａｓｓ」にデータ集約・分析機能を追加し、購買データ分析を行うなど、段階的に内容を拡大していく予定。日立と日立ビルシステムでは、本実証実験を通じて、「ＢｕｉｌＰａｓｓ」の実環境での運用方法およびその利便性を検証し、機能強化や運用ノウハウの蓄積を図っていくとしている。安田不動産は、実証実験の効果を検証し、ワテラス内でのさらなる展開を検討する。また、日立、日立ビルシステムとの協創を通じて、ビル内のコミュニティ形成、さらには、街づくりの取り組みを進めてきたエリア全体におけるコミュニティ形成を図ることにより、エリアの魅力向上への貢献をめざす。