週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「+SHIFT KYOBASHI」昨年末に取得 セットアップオフィスとしてリーシング

2022.03.22 12:06

 「区分所有オフィスR」を主軸に資産形成コンサルティングを行うボルテックス(東京都千代田区)は、サンフロンティア不動産(東京都千代田区)が展開する「+SHIFT(プラスシフト)KYOBASHI」を昨年末に取得。現在同ビルの3階と1階A区画のリーシングを行う。
 サンフロンティア不動産が展開する「+SHIFT(プラスシフト)」は、新時代のワークスタイルをデザインするブランドとして立ち上げた新たなオフィスブランド。テナント企業の成長加速を意識して、共用部から各専有部に至るまで什器やレイアウトも含めてデザイン・構築し、リーシングも行う。都内を中心に既に複数棟展開しており、需要の高さから今後も着実に棟数は増えていくと思われる。その「+SHIFT KYOBASHI」をボルテックスが取得し、ドラフト(東京都渋谷区)デザインのもと、セットアップオフィスとして今後リーシングを行っていく。既に内装工事は完了し、また外壁全体を含むビルの大規模バリューアップも取得前に完了している。今後は小規模な変更を実施していく予定。物件の資産価値が向上した上で、今後は区分所有オフィスの「VORT京橋2.(仮称)」となる想定だ。
 ちなみに取得時の段階でその他のフロアは満床。立地は東京メトロ「京橋」駅から3分、「東京」駅からは徒歩6分とアクセス性に優れていることもあり、以前から引き合いは強いとのこと。隣接地では戸田建設(東京都中央区)が進める「(仮称)新TODAビル計画 新築工事」もあるため、今後同地では街並みや人の賑わいも大きく変わっていくこととなる。またビルは1989年10月竣工で、専有面積は168・33㎡(約50・91坪)。今回リーシングを行う3階にはWEB会議等の需要を想定したテレカンブースを2部屋設け、会議室もスペックを変えた2部屋を用意。執務室前にラウンジを設けたことで、気分や環境を変えてのデスクワークにも活用できる。他のフロアに入居する企業人数は20~30名ほどで、同サイズの企業がハブオフィスとして、また大手企業の支店として、ベンチャー企業のステップアップにも適している。
 更に同ビルの電力は日本省電(東京都港区)と連携し、再生可能エネルギーを調達することで、100%カーボンニュートラル(CO2排出ゼロ)を実現している。同社では今後、環境不動産(グリーンビルディング、ESG不動産)の促進に向けて、開発案件はもちろんVORTシリーズを中心とした物件の環境性能を高めていく姿勢だ。

PAGE TOPへ