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NTTアーバンソリューションズ/NTT都市開発 「アーバンネット名古屋ネクスタビル」竣工 

2022.02.07 11:27

 NTTアーバンソリューションズ(東京都千代田区)とNTT都市開発(東京都千代田区)が名古屋市東区東桜一丁目で開発を進めてきた「アーバンネット名古屋ネクスタビル」が竣工した。
 共用部・専有部全ての商用電力を「トラッキング付き非化石証書」を利用し、両社が新規開発するビルとしては初めて、竣工時から実質再生可能エネルギー100%とする。入居する企業は、実質CO2排出量ゼロの電気を利用することができる。
 建物は敷地面積1934㎡、延床面積3万0312㎡、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上20階地下1階で、オフィス、店舗、カンファレンス施設が入る。4~19階のオフィスは約330坪の無柱空間に加え、ICT活用により安心・安全で快適な空間を提供する。地下1階~地上1階にはワーカーや近隣住民の生活を彩る店舗を揃えた商業施設を開業予定。
 2階には、東海初出店のNTT都市開発のシェアオフィス「LIFORK」と、入居者専用ラウンジ「ネクスタワーカーラウンジ」を導入する。「LIFORK」は1~6名用まで全16区画の個室を揃え、入居者はビル内の様々なサービスを受けることができる。開業は4月を予定している。「ネクスタワーカーラウンジ」はオープンイノベーションを促進する入居者同士の交流の場。朝活やビジネスイベント等も定期的に実施予定。
 3階には、最大分割時7区画(面積合計134坪)の小割り区画対応カンファレンスを4月に開業予定。4階には、スモールオフィスを4月に開業する。同オフィスは、オフィスの一時的な拡張やサテライト拠点など、さまざまな入居ニーズに対応可能な10~30坪台の家具付区画(8区画)を提供する。
 20階のビル入居者専用テラス「スカイテラス」では、屋上を利用し開放的な集中・交流・発展・創造の場を提供する。入居者による貸切利用にも対応。自由な働き方を支えるために、時間と空間の制約からの解放と、新たな発見と創造に向けた新しいコミュニケーションを提供する。
 また、高まるパンデミックへの不安を解消するために、顔認証によるエレベーターの混雑緩和や非接触入退館、ロボット・AI活用によるビル警備等の高度化により、安心安全を実現させる。さらにエネルギーの見える化やフードロス削減による環境負荷を低減する取組みを行うことで、ワーカー個人のパフォーマンス最大化だけでなく、社会課題の解決やSDGsにも貢献するビルを実現する。

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