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JR東日本 台湾にコワーキング シンガポールに続き2施設目 日本企業の現地進出など支援

2022.01.31 11:42

 東日本旅客鉄道(東京都渋谷区、JR東日本)は1月26日、台北市中山区にコワーキングスペース「One&Co Taipei」を本年夏に開設予定であると発表した。
 同施設はJR東日本の台湾現地法人である台灣捷爾東事業開發股份有限公司(台湾・台北市)が開設する。2019年8月に日系企業が集積するシンガポールに次いで、JR東日本として海外2拠点目のコワーキングスペースとなる。
 立地は台北MRT「中山」駅より徒歩4分。「Platform for Innovative Business」をコンセプトに、日本と海外をつなぐコワーキングスペースとして主に3つの役割を担う。
 第1の役割は、日本企業の海外進出や海外企業の日本進出のサポート。日本企業が海外進出する際の「インフラ」として現地企業や現地人材との交流の場として機能し、海外進出に必要なビジネス環境をサポートする。併せて日本のマーケットに興味がある現地企業に対して情報発信を行い、日本進出のサポートも行う。
 第2は、有機的なコミュニティの形成。「コワーキング」に「コラーニング」と「コネクション」を加えた3つの機能・サービスを通じ、通常のコワーキングスペースにはないコミュニケーション機会を提供し、利用者間の有機的なコミュニティ形成を促す。
 第3は、ビジネス・イノベーションの創発。現地スタートアップと大手企業とのマッチングの機会を通じて新たなビジネスの機会を創出するとともに、事業共創活動を促進させJR東日本グループによる「オープンイノベーションプラットフォーム」として世界への展開を視野に入れている。
 施設運営については、「One&Co Singapore」と同様にCO&CO(札幌市中央区)を選定。CO&COは「共育・共創・共生で世界をひとつに。」をビジョンに掲げ、グローバル共育事業やコワーキングスペース事業、シェアハウス事業など様々な事業を展開している。

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