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旧札幌第一生命ビルディング建替計画「D-LIFEPLACE札幌」着工

2021.12.13 14:46

 第一生命保険(東京都千代田区)、竹中工務店(大阪市中央区)および札幌駅前通まちづくり(札幌市中央区)の三者が一体となって進める、「旧・札幌第一生命ビルディング建替計画」の新築工事が6日に着工した。
 2020年11月に閉館した「旧・札幌第一生命ビルディング」は、64年間にわたり札幌都心のメインストリートに立地するオフィスビルとして入居企業や地域の発展を支えてきた。新施設は名称を「D-LIFEPLACE札幌」とし、竣工は2023年5月を予定している。
 「D-LIFEPLACE札幌」は敷地面積1254㎡、延床面積1万5840㎡、鉄骨造・SRC造・RC造、地上13階地下1階。地下鉄「さっぽろ」駅直上の交差点に位置し、2~13階がオフィス、地下1階~地上1階が店舗として整備される。
 2011年開通の「札幌駅前通地下歩行空間『チ・カ・ホ』」と地上の札幌駅前通とをつなぐ役割を果たすとともに、地域に開かれたオープンスペース(屋内広場)も創出。施設利用者や来街者、札幌市民に新たな賑わいと憩いの場を提供する計画となっている。このオープンスペースは災害時に収容人数約100名、72時間の非常電源に対応した避難者の受入場所として機能し、札幌市の目指す強い地域づくりにも寄与する。
 また、北海道では冬期における屋内から屋外への熱のロスを抑制することが環境性能向上のポイントとなるため、高層階の窓は開口面積を抑えつつ採光と眺望が確保できる縦スリット型の形状とし、快適な居室環境を整備する。併せて構造には外殻ダブルコラムを採用するなどの計画により、オフィス専有部は窓側に柱型がなくレイアウトがしやすい設計となっている。一方で高層階の共用部には、オープンな設えの明るく開放的なリフレッシュスペースを設置。ワーカーのコミュニケーションや健康増進、多様化する働き方への対応を意図した計画とした。
 こうした建築デザインにより、新施設は「CASBEE-スマートウェルネスオフィス(Sランク)」および「ZEB-Oriented」に相当する高水準の環境・ウェルネス性能を確保している。

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