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「福岡東総合庁舎」跡地にオフィスビル JR九州、福岡地所など「博多コネクト」認定で開発加速

2021.12.06 11:55

 九州旅客鉄道(福岡市博多区、JR九州)、福岡地所(福岡市博多区)、麻生(福岡県飯塚市)の3社が福岡市博多区博多駅東一丁目に計画中の「福岡東総合庁舎敷地有効活用事業」が、「博多コネクティッドボーナス」の認定を取得した。
 同事業は「博多」駅徒歩5分の福岡東総合庁舎を建て替えるもので、計画では2688㎡の敷地に鉄骨造地上12階地下1階、延床面積2万1535㎡のオフィスビルを開発する。1階には福岡県産品を使ったメニューを提供するカフェを導入するなど、まちの回遊性向上を図る。官民連携で推進している博多エリアの都市機能向上プロジェクト「博多コネクティッド」に貢献し、「博多」駅周辺のまちづくりに寄与する。竣工は2024年3月を予定している。
 「博多コネクティッド」は地下鉄七隈線延伸や駅前通りの再整備などの交通基盤拡充とあわせ、容積率などの規制緩和により耐震性の高いビルへの建替えや歩行者ネットワークを拡大。歴史ある博多旧市街との回遊性を高めることで、都市機能の向上を図っていくプロジェクト。今回取得した「博多コネクティッドボーナス」は、広場の創出など賑わいの拡大に寄与するビルへの建替えを促進するため福岡市が創設した容積率緩和等のインセンティブ制度だ。
 事業では福岡市が進める「感染症対応シティ」の実現に向けオフィスには自然換気ができる通風ユニットを設置。エレベーター行先階予約システムによる非接触対応やゆとりあるピロティ、緑の広場による過密対策に取り組み、ポストコロナに対応したまちづくりを推進する。

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