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三井不動産 「HUBHUB プロジェクト」始動 トレーラーハウスを活用した遊休不動産活用の実証実験を開始

2021.11.22 11:30

 ライフスタイルが多様化する昨今。可動産が注目を集めている。遊休不動産の活用方法としても例外ではない。三井不動産(東京都中央区)は新たに、トレーラーハウスを活用した施設運営の実証実験を開始した。
 三井不動産と三井不動産グループのShareTomorrow(東京都中央区)は、移動式ユニットを活用し、遊休不動産にリアルに集う場所を創出する「HUBHUB(ハブハブ)プロジェクト」を始動。同プロジェクトの実証実験施設として、「HUBHUB 日本橋人形町」を今月22日にオープンした。18日にはメディア向け内覧会が行われ、ShareTomorrowの新規事業部 プロジェクトリーダーの佐藤貴幸氏が登壇し概要について説明した。
 「HUBHUB プロジェクト」は、2019年度、三井不動産グループ内から幅広く事業アイデアを募集する事業提案制度「MAG!C(マジック)」を活用したプロジェクトとなる。トレーラーハウスによる施設運営を通し、都心部に多く存在する狭小地や、使用期間が限られる土地などの不動産を有効活用が可能となる。またBBQ施設など自宅では確保しづらいコンテンツを提供できることから、人々のQOL向上に貢献することも期待されている。
今回の「HUBHUB 日本橋人形町」は、宿泊ユニット「GUEST ROOM」、BBQデッキとキッチンを備えたパーティルームユニット「BBQ KITCHEN」、ヒーティングルームを設けたプールユニット「BASE POOL」の3種類のユニットで構成され、「泊まるだけ」ではなく「遊べる宿泊施設」とした。
 ターゲットや今後の施設展開について佐藤氏は「今回は宿泊施設ですが、近隣にお住いの方やワーカーの方を想定しています。宿泊に限らず、シアタールームやワークスペースやフィットネスジムなどの規格のユニットに入れ替えも可能です。立地や周辺の方々のターゲットに合わせてユニットを入れ替えて利用ができる施設展開を考えております。まずは実証実験を通して、具体的な事業化に向けて進めていきたいです」と話す。
 「HUBHUB 人形町」は東京メトロ「人形町」駅徒歩3分、「小伝馬町」駅徒歩6分に立地。トレーラー数は6台、敷地面積178・36㎡、延床面積85・80㎡となる。

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