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ビーロット 福岡市大名でオフィスビルを開発へ

2021.11.15 11:12

 ビーロット(東京都港区)は、福岡市中央区大名にオフィスビルの開発を目的とした販売用不動産(開発用地)を取得。「(仮称)ビーロット大名2丁目ビル」を建設すると発表した。
 同ビルは敷地面積568㎡、延床面積3244㎡、鉄骨造地上9階の事務所、店舗用途のビルとなる予定。竣工は2022年10月31日を予定している。
 開発用地は地下鉄空港線「赤坂」駅より徒歩4分、「天神」駅より徒歩10分に位置。九州最大の商業地域である天神エリアに隣接する「大名」に立地する。
 天神エリアでは福岡市が推進する再開発促進事業「天神ビッグバン」が進行中。市は「都市の成長」と「生活の質の向上」の好循環を創り出すことを基本戦略とし、「人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市」を目指してまちづくりを進めている。福岡市は空港や新幹線、港湾が近接する「九州の玄関口」として発展を続け、都心部を中心にオフィスや商業の集積が続く。大学や専門学校が多く若年層が集まりやすい環境でもあり、人口増加数は全国の市でトップ。都市の成長と住みやすさを両立する持続可能なまちとして評価されている。
 天神エリアではアジアの拠点都市としての役割・機能を高め、新たな空間と雇用の創出を目的としたプロジェクト「天神ビッグバン」が推進されており、国家戦略特区による「航空法高さ制限の特例承認」や福岡市独自の容積率緩和制度などを組み合わせ、先進的なビルへの建て替えを促すとともに、快適でぬくもりのある公共空間を提供するなど、質の高いまちづくりが進行している。プロジェクトの1つとして、同開発用地の至近では商業施設・オフィス・ホテル「ザ・リッツカールトン福岡」が入居する大型複合施設「旧大名小学校跡地活用事業」が2023年春に開業を予定しており、福岡市ではこれらのプロジェクトによる経済波及効果を年間8500億円で見込んでいることから、大名及び天神は今後更なる発展が期待されるエリアとなっている。
 このような立地特性の高いエリアでのオフィスビル開発は不動産投資商品として希少性が高いと判断し、今回の開発用地取得に至った。

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