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「下北沢」駅高架下に複合施設 エリア最大のワークスペースと20店舗の商業スペースが融合

2021.11.15 11:10

 京王電鉄(東京都多摩市)は、「下北沢」駅高架下で開発を進めている新施設「ミカン下北」を2022年3月に開業する。
 施設はAからEまでの5街区から構成され、総敷地面積は2420㎡、総延床面積5310㎡。個性的な飲食店舗を中心とした商業エリアと「遊ぶように働く」を体現するワークプレイスが同居した、遊ぶと働くが混ざる新しい下北沢の形を提案するという。
 出店店舗には、シェアラウンジを併設した「TSUTAYA BOOKSTORE」や、下北沢発祥のメガネブランド「Zoff」、下北沢の人気店「東洋百貨店」2号店や、商業施設への出店自体が稀有な人気飲食店等、下北沢の活性化に寄与する20店舗が出店予定。また世田谷区との取り組みにより「図書館カウンター」を設置し、利便性向上とまちの魅力発信に寄与していく。
 ワークスペースは下北沢最大級となる予定。個人単位で利用が可能なコワーキングスペースに加え、2~10名程のスモールオフィスを用意し、スタートアップ、ベンチャー企業の誘致も進める。会議室やフォンブースはもちろん、集中スペース、ラウンジやテラススペースを備え、自分に合った働き方が選べる環境を整える。
 施設のプロジェクトコンセプトには「ようこそ。遊ぶと働くの未完地帯へ。」を掲げ、多様な人々がジャンルや価値観を超えて混ざり合い、予想もつかない何かが生まれる場所を目指す。名称の「ミカン下北」は、「常に未完である」ことに下北沢の普遍的な魅力を見出し、新たな実験や挑戦を促す想いを表現した。
 下北沢を行き交う多様な個性や価値観、アイデアが交わり、新たなトライが具体化されていく「ミカン下北」らしい拠点として、入居者同士の連携など様々な仕掛け・取り組みを予定している。




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