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大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業の名称が「大宮サクラスクエア」に

2021.10.11 11:12

 「大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業」の名称が「大宮サクラスクエア」に決定した。
 同事業は大宮駅西口第3-B地区市街地再開発組合(さいたま市大宮区)がアイテック計画(東京都新宿区)と推進し、日鉄興和不動産(東京都港区)、三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)、丸紅都市開発(東京都港区)が参加組合員として参画している。
 「大宮」駅周辺地域は、さいたま市策定の「大宮駅グランドセントラルステーション化構想」において、東日本全体の発展を牽引していく街に位置づけられ、再開発が進められている。同事業は「大宮」駅から徒歩4分という街の顔となる立地に、「大宮駅西口の賑わいエリアの拡大」、「安心・安全の確保」、「世代を超えた都市居住人口の創出」をコンセプトの軸に据え、住宅・商業・業務機能、防災機能を一体的に併せ持つ新しい都市を創造する。
 地元権利者が中心となり2011年4月に市街地再開発準備組合を設立し、市街地再開発事業に向け検討を進めてきた。その後2015年9月に市街地再開発事業等の都市計画の決定・変更を経て、2017年3月の市街地再開発組合設立認可、2020年2月の権利変換計画認可後、5月に新築工事を着工した。
 「大宮」駅徒歩4分に位置する同地区での開発は、地上13階のA棟、地上28階地下2階のB棟の2棟の整備、及び2本の道路新設を予定しており、A棟、B棟の合計建築敷地面積は約8200㎡、施行区域面積は約1万3000㎡におよぶ。
 A棟は1LDK・2LDKの間取りを中心としたコンパクトタイプのレジデンス、B棟には多世代に対応した快適かつ安全なタワーレジデンスと、それぞれの低層階に賑わいを創出する商業・業務機能を兼ね備えた複合用途の建物が整備される。
 敷地内緑化率20%を確保し、B棟のタワーレジデンスでは、設計性能評価における「断熱等級4」及び「一次エネルギー消費量等級5」を取得する等、環境にも配慮した計画となっている。加えて、災害時には帰宅困難者の一時滞在施設として施設の一部スペースを開放する他、敷地外構部にはかまどベンチ・防災トイレを設置する等、有事の際の防災拠点機能を整備する予定。
 JR「大宮」駅は、新幹線6路線、在来線10路線の合計16路線が乗り入れ、JR「池袋」駅まで直通で24分、JR「新宿」駅まで30分、JR「東京」駅32分でのアクセスが可能な、交通利便性に優れたターミナル駅。また駅周辺には複数の商業施設が存在し、高い生活利便性を有する。加えて、近隣には2kmに及ぶ氷川参道や桜の名所として知られる大宮公園があり、豊かな自然環境にも恵まれている。

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