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サンフロンティア不動産 不動産再生工事のゼロカーボンを実現

2021.10.04 11:28

 サンフロンティア不動産(東京都千代田区)は9月24日、不動産再生事業、「リプランニング」のリニューアル工事において排出される二酸化炭素を実質ゼロとする取り組みを開始したと発表した。今後はリニューアル工事に伴う二酸化炭素排出量を算出。その排出量相当について再生可能エネルギー由来の「J-クレジット(温室効果ガスの排出削減量や吸収量をクレジットとして国が認証する制度)」を活用し、オフセットすることにより実質ゼロカーボンを実現する。
 取り組みは、本年8月以降に竣工済みおよび今後竣工する全てのリプランニング物件に導入。地球温暖化対策・気候変動問題の解決に貢献するとともに、同社リプランニング物件のさらなる付加価値の創出を目指す。
 今回調達したJ-クレジットは、新東海製紙(静岡県島田市)の製紙工場において、ボイラーの熱源を油燃料から街路樹の剪定材や建築廃材の木質チップ燃料(バイオマス)に切り替えることにより創出された再生可能エネルギー由来の―クレジットとなる。
 同社では日本建築学会の評価ツールを応用して、リニューアル工事にかかる二酸化炭素排出量を算出。その排出量相当を再生可能エネルギー由来のJ-クレジットで調達することとし、本年8月に竣工した「AKIHABARA CENTRAL SQUARE」、「TERRA PORT MEGURO」において100%カーボン・オフセットを実現した。
 同社は今後も、既に取り組みを開始している「RE100」や「森のでんき」の導入を推進。さらに様々なエネルギー調達方法の研究と併せ、脱炭素への取り組みをさらに強化するとしている。

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