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板橋区大山で大規模再開発が始動 「大山町クロスポイント周辺地区第一種市街地再開発事業」着工

2021.09.21 15:48

 東京都板橋区大山町で事業を推進する「大山町クロスポイント周辺地区第一種市街地再開発事業」が7日に起工式を実施し、15日に着工した。
 同事業は大山町クロスポイント周辺地区市街地再開発組合が推進する再開発で、参加組合員として住友不動産(東京都新宿区)と、フージャースコーポレーション(東京都千代田区)が参画している。
 計画地は東武東上線「大山」駅の西約300mに位置。板橋区有数の商店街である「ハッピーロード大山商店街」の一部と、周辺住宅地等を含む約0・7haが施行区域として定められている。同事業では都市計画道路補助第26号線を挟んだ4街区に、総戸数345戸の住宅と低層部に約4000㎡超の商業区画を新築。総延床面積約4万㎡超の大規模複合開発だ。
 A街区には、地上26階地下1階、239戸の住宅と店舗からなる複合ビルを建設。B街区は地上8階、住宅18戸と店舗および子育て支援施設で構成され、子育て支援施設の不足という地域の課題解決にも貢献する。C街区は地上4階の店舗のみの施設となり、D街区は地上25階地下2階、88戸の住宅と店舗からなる複合ビルとなる計画だ。
 また、同地区の一部には木造住宅が密集する地域が広がっているが、今回の再開発に伴い建物の不燃化・耐震化を図り防災性を向上させる。さらに、A街区の北東角には「大山」駅からの商店街通行者を迎え入れる広場を設置。街区とつながり、買い物の休憩スペースとしても利用できるように整備することで、街の新たな賑わい拠点となることを目指している。

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