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DNライティング「くりんクリン」UV-C技術を活用した除菌装置

2021.09.21 15:56

 DNライティング(神奈川県平塚市)は昨年11月から、UV―C技術を活用した除菌装置「くりんクリン」3製品を発売している。
 くりんクリンは、除菌作用がある紫外線のUV―Cを活用した、細菌やウイルス、カビの増殖を抑制し、空間やモノを除菌する製品。そもそも菌の種類や対象物によって有効な除菌方法は異なり、様々な除菌装置や薬剤が必要とされてきた。また、表面除菌においても薬剤による除菌ができないモノもある。これらの細菌やウイルス等の不活化を目的に開発されたのが、くりんクリン。設置環境や条件に合わせて3製品を用意し、様々なシーンに対応できる。
 3製品は天井直付けの「くりんクリンBasic」、床置きの「くりんクリンStand」、そして小物等を収納して除菌する「くりんクリンBox」である。天井に取り付ける「くりんクリンBasic」は換気機器と違い、ダクト工事を伴う工期の長い作業の必要はなく、電気工事のみで簡単に設置が可能。更に「くりんクリンStand」や「くりんクリンBox」はコンセントに接続するだけ。「くりんクリンStand」は電源が確保できれば、室内の様々な場所に設置ができる。また「くりんクリンBox」は、小物等の除菌作業に適している。どの製品も除菌を行う紫外線ランプが露出しておらず、人体に対しての紫外線の影響はない。安心・安全を確保しつつ、在室時でも常時連続運転が可能だ。
 営業本部の廣田吉美氏は「当社はUV―C技術の分野では1972年以来、紫外線ランプを自社工場で開発・製造し、48年以上の経験とノウハウがあります。それらの経験を駆使して開発したのが『くりんクリン』です。除菌効果のある範囲はおよそ18畳(約75㎡)で、3時間で空間に浮遊するウイルス・細菌の約90%、6時間で約99%の除菌を実現しました。これまでもオフィスや食堂、学校、保育園、スーパー等に設置されています。工事・準備に手間や時間は掛からず、ランニングコストも電気代と年1回程度のランプ交換のみと割安です」と語る。
 メンテナンス面の良さも特長だ。24時間連続使用して、約1年に1回程度のランプ交換のみ(ランプの寿命は約8000時間)。ランプも市販で販売しているため自身で交換ができる。ちなみに「くりんクリンStand」の値段は10万円前後。後付けで導入がしやすいことから、室内の衛生維持や除菌対策に導入が進む。

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