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建物再生事業を本格化させる東急

2021.08.30 14:48

 東急は、建物再生事業への取り組みを本格化させつつある。今年4月には再生建築研究所(東京都渋谷区)と業務提携を締結。東急線沿線にある、老朽化によってさまざまな課題を抱える物件に対し、再生建築研究所の建築手法である「再生建築」を通した多角的なソリューションを提供し、サステナブルな街づくりの実現を目指す。東急線沿線エリアの空き家問題、緊急輸送道路沿いの耐震化問題、違法建築物件問題など老朽化物件が抱える様々な課題を再生事業で解決するとともに、歴史的な建物やポテンシャルある既存の建物を生かし、個性豊かで魅力的な文化が醸成されるサステナブルな街づくりに取り組むという。
 「再生建築」は、既存の建物躯体を利用するため解体工事や新規の躯体工事を行う必要がない。老朽化物件の再生で課題となる建替えコストや工期についても、新築と比較してコストが大幅に抑えられ工期も短縮される。さらに、設備・内外装を新築同等に更新することも可能で、条件次第では建物に入居者がいる状態で再生することができる。
 東急と再生建築研究所はこれまで、旧耐震の倉庫・事務所ビルを事務所・飲食店用途のインキュベーションオフィスにするなど4件の協業実績がある。

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