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日本橋兜町を「国際金融都市・東京」の中心に 「KABUTO ONE」開業

2021.08.30 14:54

 平和不動産(東京都中央区)、山種不動産(東京都中央区)、ちばぎん証券(千葉市中央区)の3社は24日、共同開発事業として推進してきた複合ビル「KABUTO ONE(カブトワン)」の竣工式を執り行い、建物地上部分および駐車場が開業した。
 日本橋兜町は渋沢栄一が日本初の証券取引所や銀行を興した地歴を持ち、「コト始めの街」、「投資・証券の街」として知られている。この地に誕生する同施設は、「国際金融都市・東京」構想の一翼を担う機能を導入。金融関連の情報発信や人材育成、投資家と企業の対話・交流促進を図ることで、同構想の実現に寄与するとともに地域全体の発展、魅力の向上に貢献する。
 建物は、S造・SRC造、地上15階地下2階、延床面積3万9000㎡。オフィス、店舗、カンファレンス施設などで構成される大規模複合用途ビルである。永代通りと平成通りの交差点に面するアトリウムは高さ約14m。3層吹き抜けガラス張りの開放的空間を最大限生かし、日本の金融資本市場の「顔」として世界最大規模のキューブ型大型LEDディスプレイ「The HEART」が設置された。
 地上1階と地下1階は主に飲食店舗を導入し、路面店舗による連続的な賑わいを創出。中層部(地上3~4階)は投資家と企業の対話交流拠点となるカンファレンス、ライブラリー・ラウンジを設置し、地域の賑わいの継続につなげていく。
 高層部(6~15階)のオフィスフロアは、1フロアあたり約1905㎡の大型オフィスとなる。中間層免震構造の採用やデュアルフューエル対応の非常用発電機の設置によって、高い安全性や事業継続性(BCP)を確保している。オフィスフロアは、ちばぎん証券などの入居が決定しており満室稼動する。
 また、2022年12月開通予定の地下接続通路によって、地下1階は東京メトロ東西線・日比谷線「茅場町」駅に直結。地上とのバリアフリー接続を整備するとともに、街区再編・統合による貫通通路や歩道状空地などのオープンスペースも整備し、歩行者回遊性の向上と賑わい創出に寄与する。

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