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三和シヤッター工業のトイレブース 感染症対策に最適

2021.08.30 15:02

 三和シヤッター工業(東京都板橋区)が2018年より販売しているスライド式曲面ドアを採用したトイレブース「Rブース TR40」。今年1月からは非接触でドアの開閉が可能な電動タイプ、2月からは「抗ウイルス仕様」のブース販売を開始した。
 新型コロナウイルスの感染拡大を機に、様々なシーンで非接触や抗ウイルス仕様の需要が高まっている。感染リスクが比較的高いトイレ空間では特に顕著で、不特定多数の人が触れる箇所(ドアの取手や蛇口)等の非接触化や素材への抗ウイルス材の採用が進んでいる。同社が販売している「Rブース TR40 電動タイプ」も非接触でトイレブースの開閉ができるもの。ブース内に設置されたセンサーへ手をかざすことで、ドアの取手に触れることなくドアが開閉し、かつ施錠・解錠も行う。ドアが閉まり始めてからは室外側に付いている表示灯が点灯するため、離れた位置からでもブースの利用状況が把握できる。
 更にRブースは弧を描くように動く曲面ドアによってデッドスペースがなく、限られた空間の有効活用が可能だ。開き戸のように可動域がデッドスペースにならないため、狭小トイレの改修プランに最適である。間仕切事業部の林豊之事業部長は「トイレの抗ウイルス対策だけでなく、老朽化したトイレ環境の改善策にもRブースの電動タイプは合致していると思います。中でも和便器の『洋便化』や狭小トイレの改善及びバリアフリー化など、ビルのリーシング力向上へ直結する内容と思います」と語った。価格は100万円(取付工事費、搬入費、諸経費、消費税は含まず)で、販売目標は初年度1億円を目指す。
 一方「ラベンダーTA40/TA40―N」や「セレブース TA40D」を対象とした抗ウイルス仕様は、トイレブースを構成するパネルの表面材や取手、錠前等の直接手の触れやすい箇所へ抗ウイルス機能をプラス。業界初の表面材と金物部分も含めて抗菌製品技術協議会(SIAA)の「抗ウイルスSIAA」認証を取得した、衛生的なトイレブースである。メラミン化粧板をパネルの表面材に採用したことでインフルエンザウイルス等が該当するエンベロープ型ウイルス、ノロウイルス等が該当するノンエンベローブ型ウイルスの双方を不活化。24時間後には99・9%以上のウイルス減少を実現した。こちらの販売価格は39万円(取付工事費、搬入費、諸経費、消費税は含まず)で、販売目標は初年度1億2000万円を目指す。
 林氏は「現在感染症対策や清潔面の観点から、トイレ床を湿式から乾式へ改修する事例が増えております。湿度によって菌やウイルスが発生しやすい湿式よりも乾式の場合が発生を抑えることができ、かつ湿式から乾式への改修をトイレブースの改修と合わせて行うことで、トイレの魅力向上を一緒に実現します。当社は全国に製造拠点を4箇所構えており、全国規模で対応可能です。トイレ環境の改善・向上に『Rブース TR40』もしくは『抗ウイルス仕様』のトイレブース2商品をお勧めします」と語った。

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