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清水建設 「S・LOGI新座」最終棟が竣工 埼玉県内最大級の物流施設開発

2021.08.03 10:58

 清水建設(東京都中央区)が埼玉県新座市で開発を進めてきた大規模物流施設「S・LOGI(エスロジ)新座プロジェクト」の最終棟「S・LOGI新座East2」が竣工し、7月27日から本格稼働を開始した。
 これにより、先に竣工した「S・LOGI新座West」、「S・LOGI新座East1」を含め、総投資額約400億円、総延床面積19万㎡に上る大規模物流施設の開発が完了した。
 建設地は、都心から25km圏の新座都市計画事業大和田二・三丁目地区土地区画整理事業区域内(敷地面積約9万㎡)に位置している。関越自動車道所沢ICから約2km、外環自動車道和光ICから約7km、JR武蔵野線新座駅・JR貨物新座ターミナルからは約1kmと交通利便性に優れ、首都圏向けの物流施設として最適な場所に立地している。
 S・LOGI新座East2は、地上4階、延床面積2万30㎡のBTS型物流施設で、一定の施設汎用性を確保しつつテナントニーズを取り入れながら開発を進めてきた。施設内には、化粧品の充填作業等に対応できるクリーンルーム1640㎡を配置するとともに、火災リスクに対するBCPニーズに応えるためAIを活用した「早期火災検知システム」を実装している。
 同社は2007年からS・LOGIシリーズのブランドで、テナント企業のニーズへ柔軟に対応できる「汎用性」と「可変性」を重視した物流施設の賃貸事業を展開している。S・LOGI新座を含め、これまでに首都圏5カ所で計7棟(計30万㎡)の施設開発を終え、保有物件はいずれも満床で稼働中だ。
 引き続き、開発・設計・施工・運営管理に一貫して対応できる総合建設会社としての強みを生かし、首都圏、中部圏、関西圏、福岡圏を中心に、テナント企業に新たな価値を提供する物流施設の開発を進めていく考えだ。

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