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CO2排出量実質ゼロの”グリーンエネルギー倉庫”「三井不動産ロジスティクスパーク海老名Ⅰ」着工

2021.05.17 11:20

 三井不動産(東京都中央区)は今月6日、倉庫・物流業界で初めてCO2排出量を実質ゼロとする「三井不動産ロジスティクスパーク海老名1.」を着工した。2022年9月に竣工し、ZEB認証を取得する予定。同社では「グリーンエネルギー倉庫」と位置づける。
 立地は神奈川県海老名市。圏央道「海老名」ICと隣接した物流適地で、JR相模線・小田急電鉄小田原線「厚木」駅からも徒歩11分。接道する自動車専用の県道に出口を設け、将来のトラックの自動運転や隊列走行にも対応する計画。
 敷地内には最大貯水量2100ℓの雨水貯留池を設け、敷地内に降った雨水を一度貯水し、緩やかに外部へ排水する。敷地全体の20%、約1万㎡におよぶ「海老名の森」には約1500本の高中木、約1万5000本の低木類等を植栽する。
 建物は敷地面積5万6500㎡、延床面積約12万2200㎡、免震構造・鉄骨造6階。屋根には太陽光発電設備を設置し、オンサイトで発電・供給するとともに、「グリーン電力提供サービス」により、施設内の使用電力の100%を再生可能エネルギーとして供給。入居企業者のRE100やESGに対するニーズに応える。倉庫部分を除く部分には、デシカント空調や地中熱ヒートポンプなどを採用。一次エネルギー消費にともなうCO2排出量を50%以上削減する。
 共用部はコロナウィルス対応として、エントランスに体温測定カメラや消毒液を設置するとともに、セキュリティゲートやエレベーターを非接触型とする。最上階には丹沢連峰や富士山を一望できるラウンジを配し、従業員が快適に過ごせる環境を整える。

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