週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

短期貸しプラットフォーム「暫定不動産」サービス開始

2021.04.12 10:58

空き店舗、空きビルを時間・日・週・月単位で短期利用可能に
 REENING(東京都渋谷区)は今月7日より、年単位の賃貸借契約ではなく、短期的に利用できる空きビルや店舗、スペースの情報を掲載した「暫定不動産」の提供を開始した。
 同サービスは、短期利用目的で不動産物件を貸し出したいオーナーと、展示会・イベント・物販などの催事や撮影利用を希望する利用者とのマッチングを行うプラットフォーム。「暫定」とは、空き店舗やスペースなどの遊休資産における、1年未満の短期利用が可能な期間と定めている。暫定期間中の不動産と利用者のマッチングを支援し、従来の賃貸借契約と異なる、時間、日、週、月単位と用途に合わせた不動産価値を提供する。
 また物件紹介のプラットフォームサイトとしての役割だけに留まらず、利用当日の立ち合い、現状復帰の確認、物件の営業など、管理も含めた包括的な運営受託まで対応が可能。安心して物件の貸し出しができるサポート体制が用意されている。
 マッチングには一つ一つの不動産物件が本来持つ価値・独自性を理解した専属スタッフが個別に対応。希望のエリア・広さ・予算・期間を丁寧にヒヤリングし、利用者の本質的な要望に見合ったスペースマッチングをサポートする。
 付帯サービスとして、商業施設開発や広告プロデュース、飲食店事業も展開する同社の知見を生かした、不動産物件のマッチングから利用まで、ワンストップのサービス提案も可能。スペースマッチングのサポート以外に、利用者の希望を実現する空間演出や広告制作のサポート、ケータリングプランなど物件利用に伴う付帯サービスも提供する。
 不動産オーナーには、収益が生まれないリーシング期間に一時的に場所を貸すことによって家賃の一部を補填できるメリットがある。また、暫定的な利用での収益確保により、通常の賃料価格を減額することなく賃料目線の維持が可能。さらに、本来の不動産が発揮する価値を理解する手助けになり、リーシング対象先の選定幅が拡大する。
 利用者は年単位の賃貸借によるリスクを負わず、実店舗展開前に自社商材の販売傾向や需要を事前に把握できるメリットがある。都内一等地の立地優位性・デザイン性のある物件を利用することで、PR効果や売上の更なる拡大も期待できる。
 取り扱い物件は、スケルトンや居抜き、商業施設の共用部、営業店舗空き区画など、形式問わずあらゆる不動産の短期貸しを想定している。

PAGE TOPへ