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「(仮称)豊洲4-2街区開発計画」始動 IHIの工場跡地に複合ビル2棟を建設

2021.04.05 10:53

 IHI(東京都江東区)と三菱地所(東京都千代田区)が共同で開発を推進している「(仮称)豊洲4-2街区開発計画」が始動した。
 「(仮称)豊洲4-2街区開発計画」は、江東区豊洲二丁目に位置するIHIの工場跡地にオフィスを中心とした複合施設を建設するもの。同街区は現在、IHIが暫定利用として自己所有土地を賃貸しているが、2021年度内に既存建物の解体工事が行われ、新築計画は2022年春着工、2025年春竣工を目指す。
 開発街区面積は1万9493㎡。2棟の建物で構成され、主要用途となるオフィスのほか、低層部に大屋根を設けた広場空間と広場を取り囲むような商業施設を配置し、施設利用者だけでなく、周辺街区の居住者や就業者等、様々な人々が集い、まち全体のにぎわい創出に寄与する開発とする予定。
 また、2階レベルでは、大屋根広場を囲むように歩行者デッキを整備。隣接する街区と4-2街区間の晴海通りに架かる既存歩行者デッキと接続し、地区内の回遊性を高め、にぎわいを地区内に伝播させることを目指す。
 開発街区のIHIの工場跡地では、2010年にオフィスビル「豊洲フロント」が竣工。2014年には同じく「豊洲フォレシア」が竣工しており、今回の事業は再開発のラストピースとなる。業務・商業用途に加え、スタートアップ企業の誘致や、起業家等の交流を可能とするインキュベーションオフィスやシェア企業寮を整備し、これまで豊洲にはなかった人材・企業とのコラボレーションをはかり、豊洲が新たなビジネスを創出し、発信する場となることを目指す。

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