週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

ダイビル オーストラリアで初のオフィスビル開発「275 George Street」竣工

2020.12.28 14:18

 ダイビル(大阪市北区)は、同社がオーストラリアで初めて開発したオフィスビル「275 George Street」が竣工したと発表した。
 今回の開発は現地ゼネコン大手のJohn Holland Group(オーストラリア・シドニー市、JHG)から土地を取得し、開発業務をJHGに委託するというスキームで行われた。10日にJHGよりビルの引き渡しを受けた。
 同ビルは、シドニーの中心業務地区を南北に走る目抜き通り、George Streetに面する角地に位置している。朝の通勤利用者数がシドニーで最も多い「Wynyard」駅に隣接し、George Street上を走る路面電車の停留所も至近。フェリー乗り場のあるCircular Quayや、2024年に完成予定の地下鉄新線の駅からも徒歩圏内となる。さらに観光名所の「オペラハウス」へも約1・5kmと、ビジネス街、繁華街、観光名所、それぞれのアクセスに優れた立地となっている。
 建物は敷地面積634㎡、貸床面積7000㎡、地上15階地下3階の鉄筋コンクリート造。地元シドニー産のサンドストーン(砂岩)とガラスを組み合わせた外観は、歴史的建造物と現代的なビルが混在するシドニーの街並みに溶け込みながらも印象的な存在感を発揮。オフィス空間は無柱空間とし、自然光がたっぷり入る開放的な空間となっている。最上階にはテラスおよび中二階を設置。George Streetやシドニーのランドマーク「ハーバーブリッジ」を見渡せる設えとした。
 オーストラリアにおける代表的なビル環境性能認証のうち、「Green Star(デザイン・仕様ベース)」は「5スター」を取得済み。「NABERS Energy(1年間の運用実績ベース)」は「5スター」以上の取得を目指す。 ダイビルは今後も、シドニー・メルボルン等の主要都市において2号案件の取得を進める予定だ。

PAGE TOPへ