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新菱冷熱工業/三菱地所設計 新築ビルに新空調システムを初導入

2020.08.31 15:00

 新菱冷熱工業(東京都新宿区)と三菱地所設計(東京都千代田区)は、東京都千代田区「新菱神城ビル」の建設にあたり、「変風量コアンダ空調システム」を初導入した。
 コアンダ空調とは、空気が天井を這うように流れるコアンダ効果を利用し、ダクトレスで空調空気を運ぶ空調方式。今回、「新菱神城ビル」に変風量コアンダ空調システムを導入することにより、高い天井高を確保しつつ、室全体の換気効率を上げることを可能にし、より快適で省エネルギーなオフィス空間を実現した。
 変風量コアンダ空調システムは、自律式風速一定器具「Air―Soarer」を用いることで、空調機の吹き出し風量の増減にかかわらず、一定の吹き出し風速を維持することができ、従来の定風量コアンダ空調システムでは困難であった少風量時でも遠方まで新鮮外気を届けることを可能にした。換気に優れた性能を発揮し、昨今のウイルス感染対策としての換気の重要性の高まりに応える空調システム。
 省エネルギー性能は従来の定風量ダクト空調と比較し、搬送動力を約65%削減することが可能。
 ダクトレスのため、従来のダクト搬送方式と比べて天井内のダクトスペースが不要になり、その分、天井高を高くすることが可能。

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