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ヤンマーエネルギーシステムの非常用発電機 新遠隔サポートの実証運用開始

2020.08.31 14:58

 ヤンマーエネルギーシステム(大阪市北区)は、非常用発電機「AutoPackシリーズ」における遠隔サポートサービスの実証運用を9月より開始する。
 非常用発電機は、自然災害などにより停電が発生した場合に、ビルやオフィスでの事業継続を行う上で非常に重要な役割を担っている。一方で、適切なメンテナンス管理を怠ると、有事の際に燃料切れや動作不良などを引き起こすリスクも顕在化している。実際に、2011年に発生した東日本大震災においては震度6以上の地域に設置されていた防災用自家発電機の内4・8%が何らかの原因により不始動・停止状態であったという調査結果も出ている。
 同社は、1984年より業界に先駆けて遠隔監視システム「RESS」を展開してきた。尼崎に開設準備中の「CSセンター(仮称)」にも同機能を搭載した非常用発電機を設置し、モニタリングや運用の実証を行う。
 今回の実証では、燃料センサーなどから収集した情報を新たに開発した遠隔監視ユニットで自動的にCSセンター内の「リモートサポートセンター(RSC)」に集約し、劣化予測診断や残油通知を行う。これにより、管理工数や維持コストの削減、点検作業の効率化を実現するとともに、現場にいなくても管理・運転などの対応が可能となることからニューノーマルな働き方への対応も期待されている。

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