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三井不動産が東京大学と産学協創協定締結「三井不動産東大ラボ」スタート

2020.08.03 15:57

 三井不動産(東京都中央区)と東京大学(東京都文京区)は7月27日、都市・街づくり分野としては初となる産学協創協定を締結し「三井不動産東大ラボ」を開始した。東京大学が蓄積している知(ナレッジ)と、三井不動産が創造してきた場(フィールド)を活用した実践的研究を推進。都市の将来像および解決すべき課題を明らかにするとともに、afterコロナの社会も見据えた多角的なアプローチから都市の新たな価値創造の方法論を追求する。
 現代の都市には少子高齢化や外国人労働者増加といった人口構造の変化、シェアリングエコノミーやダイバーシティ&インクルージョンを始めとした価値観の多様化、自動運転や5G等に代表されるテクノロジーの進化など、パラダイムシフトの波が押し寄せている。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大によって新しい生活様式が急速に浸透。様々な分野でデジタルトランスフォーメーションが加速することが予想され、社会や都市のあり方を再考すべき時期に差し掛かっているといえるだろう。
 こうした不確実性の高い未来に対応するため、「三井不動産東大ラボ」ではコロナ後を見据えた多角的なアプローチを通して「都市の新たな価値の明確化」「都市の新たな価値創造の方法論」を追求。施策の提言に留まらず研究成果を社会へ還元するためのノベーションを創出することによって、共同研究が掲げるビジョンである「経年優化する都市」の実現を目指す考えである。

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