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リノベる 再販業者向けプラットフォーム開設 要望・ニーズに合わせてリノベ支援 AR駆使し半完成での販売も可能

2020.05.18 17:25

 リノベーション・プラットフォーム事業を展開するリノべる(東京都渋谷区)と、AR(拡張現実)コンテンツの開発事業を展開するKAKUCHO(東京都渋谷区)は、ARを活用したリノベーション買取再販事業者向けプラットフォームサービス「ARリノベ(仮称)」をプレ始動した。リアル(名古屋市中区)の協力により、名古屋市営地下鉄「八事」駅最寄りのマンション内に第一号物件が完成。同物件の販売開始を皮切りに、6月より「ARリノベ(仮称)」サービスのパートナー企業となる買取再販事業者向け説明会も実施する予定だ。
 「ARリノベ(仮称)」サービスは、リノベーション済み物件のメリットである「すぐに住み始められる」、「わかりやすい価格」、「確認してから住める安心感」を残しつつ、ARを活用することで多様な顧客が「それぞれのこだわりを実現した自分らしい住まい」を手に入れることができる、新しいリノベーション済み物件の商品企画・設計・施工・販売支援のプラットフォームサービス。
 通常、リノベーション済み物件は完成した状態で販売を行うため、顧客はその内装が好みではなかった場合は、購入を見送るか、消極的に受け入れるか、リフォームなどを行い自分好みに変える必要があった。しかし、同サービスにより提供する物件では、キッチン、洗面化粧台、アクセント壁、建具などが未設置の半完成状態で内覧および販売を行う。内覧時に顧客自身がARを使い、未完成の部材をリアルな空間に配置することで、大きさや質感などの完成イメージを確認しながら購入の意志決定を行うことができる。部材は「リノベる。」のサイト上から、人気の仕様を選択。選択できる箇所は物件ごとに変更することができる。
 間取りもリノベるが販売観点や実績を踏まえて提案し、買取再販事業者が自社の特色を出すこともできる。ウェブ上で選んだ仕様については確認書で把握できるため、追加コストを含むトータルコストを確認し、安心して検討を進めることが可能だ。
 仕様の確定後、売買契約と工事期間を経て、トータルで1カ月~1カ月半程度で引渡しが可能となる。販売会社に対しては、リノベるが販売方法のレクチャーを実施する。提供可能エリアは当面の間、首都圏、名古屋、大阪、兵庫エリア限定とし、来年度以降の全国展開を目指すとしている。

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