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居抜きオフィス情報WEBメディア「ハイッテ」開設

2020.05.18 17:22

 スタートアップ・ベンチャー企業に特化したオフィス仲介業務を行っているIPPO(東京都渋谷区)は、居抜き物件掲載ウェブメディア「ハイッテ」をリリースした。まずはβ版としてリリースし、掲載物件を常時募集する。今後、物件情報が増加し、居抜き移転がより浸透した段階でプラットフォーム化。ウェブ上でオフィス移転が完結できるようにする予定だ。
 スタートアップ・ベンチャーにとって、オフィス移転は大きなイベントであると共に、敷金の支払いや原状回復費用、内装費用の支払いなど多くの出費も伴う。こうしたなか同社では、新型コロナウイルスによる経済への影響が拡大していることもあり、かねてより注目されていた居抜き移転に今までに無いほどの注目が集まっているとみる。
 ただし、居抜き移転をする場合、通常のオフィス移転をする場合に比べるとトラブルが多いのが実情。例えば、居抜き移転後に内装が壊れていると発覚した場合はどうするのか、などを取り決めておかないとトラブルとなるからだ。そのため、物件を保有しているオーナーが居抜き移転を避けるケースが多く、居抜き移転をしたいスタートアップ・ベンチャーのニーズとマッチしていなかった。こうした背景の中、今回リリースされた「ハイッテ」の利用が進むことで、居抜き移転が促進されることが期待されている。
 「ハイッテ」の特徴は、現在募集されている物件だけでなく、移転を検討している企業の物件情報が数多く収集する点。これにより、今後空く予定の物件情報を先んじて得ることが可能になる。
 また、過去に入居していた企業リストが紹介されているのも特徴的。いわゆる「出世ビル」の情報が手に入り、過去に入居していた企業がなぜその物件を選んだのかという生の声も分かるという。
 同社は「ハイッテ」に数多くの居抜き物件情報が集めることで日本の居抜き移転を促進し、スタートアップ・ベンチャーの成長を促すことにつなげたいとしている。

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