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フジテック 公衆衛生を強化したエレベーターを発売 抗菌ボタンや空気清浄機を装備

2020.04.13 17:01

 フジテック(滋賀県彦根市)は、今月1日から発売を開始した標準型マシンルームレス・エレベータ「エクシオール」に、エレベータをクリーンに利用するための機能をラインアップした。また、快適な移動をサポートするための各種機能を刷新し、同エレベータへ新たに搭載した。
 今回、基本仕様として「抗菌ボタン」、プラズマクラスターイオン発生装置「イオンフル」をラインアップした。また有償付加仕様として、手をかざすことでエレベータを操作できる「非接触呼び登録」、「手垢対策」をラインアップした。
 「抗菌ボタン」はエレベータの乗場、かご内に設置されたボタンの素材に抗菌性樹脂を練り込み、細菌の増殖を抑制するもの。
 「イオンフル」は浮遊カビ菌やタバコの付着臭を分解・除去するシャープ(堺市堺区)の「プラズマクラスター技術」を活用し、エレベータのかご内に、プラズマクラスターイオンを放出する。
 「非接触呼び登録」機能は、赤外線ビーム式のセンサーを用いた操作盤に手をかざすなどして物体を検出すると、エレベータの呼び登録や行き先階登録ができる。エレベータをボタンに触らず、衛生的に操作できる。通常のボタン式とほぼ同じ操作手順のため、簡単かつスピーディーに操作でき、年齢を問わず手軽に利用できる。衛生管理が求められる食品工場、病院、研究機関等に最適な機能。
 「手垢対策」は指紋の跡が付きにくい特殊コーティングを人が触れやすい操作盤周りのステンレス部分に施すもの。
 同エレベータは、「混雑度表示」、「エレベータ専用クーラー」を標準装備した。また、「情報モニターによるニュースと天気予報の表示」を有償付加仕様としてラインアップした。
 「混雑度表示」はかご内の混雑状況を乗場インジケーターに5段階で表示する機能。利用者は到着するエレベータにどのくらいの人が乗車しているか事前に把握できるため、ソーシャルディスタンス(他者との距離を確保すること)に配慮した利用が可能になる。
 「エレベータ専用クーラー」はエレベータへのクーラー搭載率が過去5年で約4・1倍に増加していることを受け、標準装備した。
 かご内の液晶インジケーター下側に8・4インチの「情報モニター」を設置し、時事通信社(東京都中央区)のニュースと日本気象協会の天気予報を提供する。
 ニュースは政治、経済、社会、スポーツなど6ジャンルから最新のニュース5本が配信され、1時間毎に更新される。

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