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「大同生命札幌ビル」竣工

2020.04.06 16:44

 大同生命保険(東京都中央区)が開発していた「大同生命札幌ビル」が今月10日に竣工し、商業施設の出店テナントが決定した。商業施設開業日は4月24日を予定している。
 同ビルは敷地面積2020㎡、延床面積2万3901㎡、鉄骨造(一部鉄筋鉄骨コンクリート造)、地上14階地下1階のオフィス・商業用途の複合ビル。札幌市中心部の「北三条交差点」に位置し、JR「札幌」駅と地下鉄「大通」駅を連結する「札幌駅前通地下歩行空間」と地下1階で接続し、雨や雪などの悪天候に左右されない快適なアクセスが可能となっている。
 地上3~14階のオフィスフロアは、耐震性に優れた制震構造の採用、停電時の対応として系統の異なる変電所から電力を引き込む2回線受電方式の採用のほか非常用発電機を装備しており、停電時も72時間の電力供給を可能とするなどさまざまなBCP対策を講じている。
 基準階は約320坪の貸室面積を有し、多様なオフィスレイアウトに対応出来る無柱空間となっている。非接触型ICカードリーダーによるセキュリティシステム、自動調光制御を採用したLED照明の導入など、最新オフィスとして高い機能を有する。
 地下1階から地上2階に位置する商業施設には、人気ハンバーグ店など北海道初出店3店舗、新業態3店舗を含む全15店舗のバリエーションに富んだ店舗が出店する。オフィスなどでも食を楽しんでもらうため、13店舗の飲食店およびカフェ併設の物販店のほぼ全店舗でテイクアウトが可能となっている。
 2階には市民が集い憩える場所として樹木を配した開放感のあるラウンジ「icoi Lounge(イコイラウンジ)」を整備した。同ラウンジには高さ7mの大型の可動ガラスを設置。気候の良い日には可動ガラスを開放し、心地よい風を感じることができる空間となっている。また、災害時には、帰宅困難者等の一時的な受入場所として提供予定。

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