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うめきた2期開発、始動へ 基準階面積約4100㎡の大規模オフィス

2020.04.06 16:46

 三菱地所(東京都千代田区)を代表企業とするうめきた2期開発事業者JV9社がすすめる「(仮称)うめきた2期地区開発事業」が3月25日、大阪市都市計画審議会で審議され、都市計画決定される見込みとなった。
 開発地はJR「大阪」駅の北側、「グランフロント大阪」の西に広がるの操車場跡地。JR「大阪」駅をはじめ7駅13路線が利用可能で、関西国際空港、大阪国際空港、「新大阪」駅へのアクセス性も高い。また2023年春にはJR「うめきた(大阪)地下」駅が開業し、「関空特急はるか」などが停車する関西圏の主要鉄道を結ぶ新たなターミナル駅になる予定。2031年にはJR「なにわ筋線」が開通を予定しており、難波エリアにも接続する。さらに将来的には阪急「なにわ筋連絡線・新大阪連絡線」が計画されている。
 プロジェクトでは、『「みどり」と「イノベーション」の融合拠点』というまちづくり方針の理念をふまえ、先行開発区域プロジェクト「グランフロント大阪」の開発実績も生かし、うめきたから大阪、関西、そして世界をリードするまちづくりに取り組む。
 国内外の先駆的大手企業やクリエイティブな人々の活動の受け皿となる最先端オフィスを整備し、総貸室面積約9万㎡、基準階面積約4100㎡の大規模オフィス、総貸室面積約1万9000㎡、基準階面積約1500㎡の中規模オフィスを導入する。また、子育て支援施設を整備することでワーカーの多様な働き方の実現をサポートする。
 商業機能として、南街区に店舗面積約1万2500㎡、同じく北街区には約3000㎡の商業施設を導入。居住機能としては、都市機能がより一層集積した複合都市を形成するため、約1200戸のハイグレードな都市型住宅を整備する。
 宿泊機能も充実させる。大阪市内で供給が不足している富裕層向けのスーパーラグジュアリーホテルを始め、高感度な人々をターゲットにした関西・大阪のカルチャーを発信するライフスタイルホテル、通常のビジネスホテルとは一線を画したグレード感をもつアップスケールホテルの3つのカテゴリーのホテルを導入。インバウンド需要に応える客室供給を行うとともに、他施設との差別化を図った施設とする。
 中核機能として、ライフデザイン・イノベーションに資するプラットフォーム施設に約1万㎡、MICE施設などイノベーション施設に約2万㎡を割く。「グランフロント大阪」の知的創造拠点「ナレッジキャピタル」や各機能との連携を図りながら、ライフデザイン・イノベーションの創出を目指す。 開発の完了時期は2027年度を予定している。

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