週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「青山ベルコモンズ」跡地の「(仮称)北青山二丁目計画」 名称が「ジアーガイルアオヤマ」に決定

2020.03.09 17:33

 三菱地所(東京都千代田区)は、東京都港区北青山において開発を進めてきた「(仮称)北青山二丁目計画」の建物名称を、「the ARGYLE aoyama(ジアーガイルアオヤマ)」に決定した。飲食・物販の計5店舗で構成する商業ゾーンについては、7月1日にグランドオープン予定。竣工は5月末を予定している。
 同ビルは、「青山ベルコモンズ」の建替え計画によって誕生する。長年人々に地域のシンボルとして愛され、80年代には多くのアパレル関係テナントを集めてファッション業界の象徴的な建物とされた「青山ベルコモンズ」。その歴史性を踏まえ、多種多様な人々・文化の交流空間を創出することを目指し、複合ビルへの建て替えが進む。
 「ジアーガイルアオヤマ」は敷地面積2264㎡、延床面積2万3128㎡、地上20階地下2階で、オフィス、ホテル、商業ゾーンからなる。
 5~15階のオフィスフロアは、様々なニーズに対応できるワンプレート250坪の空間となっている。多様な働き方が求められる時代背景の中、WeWork(東京都港区)が4フロアにわたりコワーキングスペースを提供する。また、フジパシフィックミュージック(東京都港区)、三喜商事(東京都港区)なども入居する予定。オフィスフロアは竣工時点で満室稼働となる。
 1~2階の商業ゾーンには、紅茶専門店「TEAPOND」や表参道から移転したポール・スチュアートの日本におけるフラッグシップ店などバラエティ豊かな飲食店舗、物販店舗を配置し、来街者・オフィス就業者・ホテル宿泊者がそれぞれの目線で楽しむことのできる空間を創出する。
 3~4階と・16~20階からなるホテルフロアには、東京初出店となるPlan・Do・See(東京都千代田区)運営のホテル「THE AOYAMA GRAND HOTEL」が7月中に開業する。宿泊予約は今月3日より開始した。
 同ホテルは客室数42室のライフスタイル型ホテル。3階のイベントスペース「AOYAMA GRAND HALL」には、天井高約4・5mのホールとホワイエ、テラスがあり、約300名規模のイベント開催が可能。片面窓の開放的なフロアと、充実した設備を備える多目的スペースとして、さまざまな文化が息づく青山の新たな発信拠点を提供するとしている。

PAGE TOPへ