週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

ミサワホーム初のPFI民間施設と公共施設の一体開発「ASMACI藤沢」着工

2019.10.28 13:50

保育園、児童クラブ、民間クリニックなどを整備
 ミサワホーム(東京都新宿区)は、門倉組(神奈川県藤沢市)、工匠(神奈川県藤沢市)、三橋設計(東京都千代田区)と共同で、2017年10月に藤沢市と締結した基本協定に基づき協議を進めてきた「藤沢市藤が岡二丁目地区再整備事業」を着工する。
 同事業は敷地面積3103㎡の用地に地上3階地下1階の建物を新築。保育園や放課後児童クラブ、コミュニティスペースなどの機能を備えた公共施設と、小児科や薬局、介護施設、フィットネススタジオなどを備えた民間施設を一体で整備するもので、今月下旬に着工し2021年4月の開業を予定する。ミサワホームは統括管理と設計を担い、整備後は民間施設を「(仮称)ASMACI(アスマチ)藤沢」として保有する。
 藤沢市では2014年に策定した「藤沢市公共施設再整備基本方針」等に基づき、所有する老朽化施設を解体すると共に、機能集約・複合化による公共施設整備を進めてきた。こうした中、同市は2016年に藤が岡二丁目地区の老朽化した保育園や職員住宅、看護師寮の解体および跡地で公共施設と民間施設を一体整備するPFI事業を公募した。ミサワホームは地元企業を含む4社と共同で公募に参加し選定されたもので、同社初のPFI事業となる。
 今回の事業では、子育て支援、健康維持・介護予防、多世代交流の3つの観点から、多世代が安心して健康に暮らせるスマートウェルネスを実現する拠点施設とする計画とした。公共施設内には、ミサワホームが2018年に千葉県浦安市で建設した「ASMACI浦安」に取り入れた病児保育を、藤沢市で初めて導入する。また「(仮称)ASMACI藤沢」となる民間収益施設については、医療・介護・地域交流など複数の機能を持つ多世代が集う複合商業施設を計画している。
 ミサワホームは、これからも子育て世代から高齢者まで、幅広い世代が住みなれた地域で心身ともに健康で安心して暮らせるスマートウェルネスなまちづくりを推進していくとしている。

PAGE TOPへ