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三菱地所所有ビルで実証実験 AIカメラで来館者の行動を解析

2019.09.30 18:04

実証中に要注意行動を検知
 カメラ解析人工知能(AI)スタートアップのVAAK(東京都千代田区)は、7月1日から8月31日まで、三菱地所(東京都千代田区)が所有する商業施設の共用部・店舗に設置。カメラの映像をAIによって解析し、要注意行動を検知する「施設・店舗みまもりサービス(VAAKEYE)」の実証実験を行った。
 VAAKは、三菱地所が主催する起業家支援のための「Corporate Accelerator Program」において優秀賞を獲得。実験は三菱地所の協力のもと、「新丸の内ビルディング」と「横浜ランドマークタワー」で行われた。
 実験内容は、両ビルの共用部およびテナントにカメラを設置。撮影された映像からAIが要注意行動を自動検知し、従業員へ通知するというものだ。AIが察知する行動レベルは、通行などのレベル1、立ち話などのレベル2、周囲を気にする不審行動のレベル3、万引き・盗撮などのレベル4、集団窃盗・暴行などのレベル5の5段階。結果として、レベル4に該当する要注意行動が4件検知された。そのうち3件はテナント店舗における万引きの疑いのある行動(うち1件は私物を鞄に戻す行為と判明)で、残りの1件については、飲酒後と思われるグループが共用部で戯れる行動と判明したという。
 VAAKは、今後もカメラの目で施設・店舗をみまもり、AIによって急病・体調不良といった異変や、不正・危険行動に気づき、迅速・適切な対応を行うこと、ビル内のセキュリティ向上をはかることの重要性を広くアピールしていく考えだ。記録するだけの防犯カメラから、AIを活用してリスクを回避するAIカメラへの期待はますます高まるだろう。


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