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清掃作業を省力化する自律走行吸引型ロボット「AXキュイーン」4社共同で開発

2019.05.07 15:01

 竹中工務店(大阪市中央区)と豊和工業(愛知県清須市)、カナモト(札幌市中央区)、朝日機材(東京都墨田区)の4社は、作業所や工場などの作業員の負担軽減策として、自動的に床面を清掃する吸引型ロボット「AXキュイーン」を共同開発した。
 国内建設需要が増加傾向にあるなかで、建設技能労働者の不足が大きな課題となっている。「AXキュイーン(ロボット本体の長さ1330mm×幅910mm×高さ850mm、本体重量260kg、清掃幅910mm)」は、作業所の床上にある清掃対象物を吸引するロボット。あらかじめカラーコーンにて指定された四角形の清掃領域内を吸引しながら渦巻状に進むことが特長。四隅に置かれたカラーコーンを360度レーザーセンサで検出することで清掃領域を判断し、移動経路を自動生成する仕組みだ。
 工場では1日の作業時間の約10%を清掃作業に費やしており、作業所の労働環境を改善するために自動清掃ロボットが要望されていた。共同開発した清掃ロボットは、掃除能力が1時間で637㎡。ごみ集積タンク容量を70リットルと十分な容量を確保し、また操作ボタンは1つであることから、シンプルな構造となっている。
 今後は各開発企業が共同で、開発した自動走行吸引型ロボットの試行と改良を重ね5月27日を目途にレンタルを開始する計画である。

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