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トイレ個室利用をIoTで分析 MEGLABら3社が共同開発

2019.03.25 14:44

 IoT/AIの実証実験(PoC)を中心に、様々な生活・業務の課題を解決してきたMAGLAB(高知県高知市)と、シブタニ(大阪市中央区)、ウイングアーク1st(東京都港区)は、メンテナンスフリーのトイレ個室利用分析IoTソリューションを3社共同で開発した。
 IoTサービス「AirSTATUS for SWITCHSTRIKE Air」は、京都・二条城でも運用されているトイレ個室利用状況分析システムを元に開発されており、シブタニが企画開発した電池交換が不要な自己発電トイレドアセンサー「switchstrike Air」を利用したサービス。「SWITCHSTRIKE Air」から発せられたトイレ個室ドアのロック状態を判別可能な無線信号を、ゲートウェイデバイス上のソラコムの提供する「SORACOM Air」を介して、クラウド上にデータを蓄積する。
 蓄積されたデータはウイングアークのクラウドBIダッシュボード「MotionBoard Cloud」によってリアルタイムの満空状態の表示、過去の利用実績を分析できる。
 このようなサービスを企画から稼働まで実現するには様々な手配と調整が必要であるが、今回3社が共同で「IoT SELECTION connected with SORACOM」上のサービスとして開発し、利用個数に応じた月額費用にて短期間で利用開始が可能となった。
 トイレドアセンサーには、ロック、開錠操作で自己発電しトイレの使用状況を電池・配線レスで無線通信による状態確認が可能な「SWITCHSTRIKE Air」を使用。電源がいらないことから設置も簡単・メンテナンスフリーである。高品位なデザインは、トイレを監視しているといった違和感を与えない。「MotionBoard Cloud」と組み合わせることで、リアルタイムの現状確認はもちろん、利用データの蓄積により利用時間や1日や時間帯別の平均利用回数を分析することもできるので、混雑回避や清掃計画に活用も可能となる。

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