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進化するスマートロック クラウドキーボックス「Qrio Roomon」発表

2019.03.11 17:26

不動産事業社向けに4月展開
 不動産業界でスマートロックが徐々に導入が進んでいる。そこで注目されるのは業務の効率化。Qrioが発表した「Qrio Roomon」はオーナー、入居者だけでなく管理・仲介の場面でも活躍しそうだ。

 Qrio(東京都渋谷区)は不動産事業者向けスマートロック管理システム「Qrio Roomon(キュリオ ルーモン)」を発表した。4月1日より提供を開始する。
 同社では2015年8月にスマートロック「Qrio Smart Lock(キュリオ スマートロック)」を展開。2018年7月にはその後継機として「Qrio Lock(キュリオ ロック)」を開発・販売。1週間で出荷台数5000台を突破した。
 今回展開する「Qrio Roomon」はスマートロック管理システム。不動産事業者向けに特化したクラウド上で一元管理できる。これによりカギ管理をリモートで行うことができる。
 これにより管理会社は「カギ管理業務の効率化」、オーナーは「『Qrio Lock』を通じた物件価値向上」、さらに入居者には「『Qrio Lock』のある便利で新しい体験」を提供する。
 この新サービスは業務効率化につながりそうだ。
 たとえばIoT事業本部営業部部長の関拓行氏は「これまでの仲介や管理の現場でのカギ管理の煩雑さが大きく軽減される」と話す。一元管理が可能になることで「物理キーを扱うことで起こりがちな間違いや紛失リスクがなくなる」という。
 すでに「複数の管理会社・仲介会社から問い合わせをいただいています」という「Qrio Roomon」。不動産業界で幅広く使えるように、という配慮も欠かさない。
 「今回自動音声応答システムを利用してを設けて『Qrio Roomon』から発行するパスワードをダイヤルキーで入力すれば、アプリがなくても電話一本で解錠できるようになりました。この機能を設けたのはスタッフに支給される携帯電話がフィーチャーフォン(ガラケー)であることが多いためです。そのようなニーズにも対応できるのが『Qrio Roomon』です」(関氏)
 不動産業界でも徐々に導入が進んできているスマートロック。ただ関氏は「まだまだで、浸透しているとは言い難い」と打ち明ける。それだけに今回の新システム導入でスマートロックの更なる需要拡大につなげていきたいところだ。

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