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新築の「丸の内二重橋ビル」で商業ゾーン開業

2018.11.12 15:11

三菱地所と三菱地所プロパティマネジメント キャッシュレス化を推進

 複合ビルの足下で人を呼び込む商業ゾーンは、近隣エリアや街の活性化にも効果がある。国際的に知名度が出てくると、その効果は高い。そんな中、三菱地所と三菱地所プロパティマネジメントは、国内外からの来街者や就業者の多様なニーズに対応するため、キャッシュレス化を推進。「丸の内二重橋ビル」の商業ゾーン「二重橋スクエア」だ。

 先月15日、三菱地所(東京都千代田区)と東京商工会議所、東京會舘の3社共同で行った3棟一体の建替えプロジェクト「丸の内二重橋ビル」が完成を迎えた。加えて今月8日から、同ビルの商業ゾーン「二重橋スクエア」が開業。これによって、丸の内と有楽町の結節点に新たな賑わい形成が期待される。
 「丸の内二重橋ビル」は、千代田区丸の内三丁目に所在した「富士ビル」、「東京商工会議所ビル」、「東京會舘ビル」を併せた3棟一体の建替えプロジェクトにより誕生。地上30階地下4階の大規模複合ビルに生まれ変わり、そのうち地下1階から2階を商業ゾーンとした。日本初出店や新業態の店舗を含む合計25店舗(飲食17店舗、物販7店舗、サービス1店舗)が集まり、多彩な顔ぶれとなった。なお店舗面積は約2700㎡である。
 同ビルは「東京商工会議所」や「東京會舘」による会議室やホール、バンケットといったMICE機能が集積する。それら施設の利用者も積極的に堪能できるとあって、国内及び国外からの利用客へも魅力を発信できる。
 また三菱地所と三菱地所プロパティマネジメント(東京都千代田区)は、国内外からの来街者、エリア内就業者の多様なニーズに対応するため、丸の内エリア一帯のキャッシュレス化を推進しているが、その第一弾として、8日にオープンした「丸の内二重橋ビル」商業ゾーン「二重橋スクエア」の25テナントに、非接触型・QRコード型キャッシュレス決済端末を導入した。
 既にヨーロッパやアジア各国においては国際標準のキャッシュレス決済が広く普及しており、訪日外国人が今後さらに増加することで、日本国内でもキャッシュレス決済ニーズの一層の高まりが見込まれる。これらを踏まえ、丸の内エリアでのインバウンドを含めた来街者に向けた利便性と快適性を追求し、キャッシュレス化を加速していくとしている。
 キャッシュレス化によって利用客は財布を持たずスマートフォン片手にショッピングや食事を楽しむことができ、スピーディな決済が可能となる。
 三菱地所と三菱地所プロパティマネジメントでは「二重橋スクエア」を皮切りに、2019年4月には「丸ビル」、「新丸ビル」へもキャッシュレス決済端末を導入。さらに大手町・丸の内・有楽町エリアの約20棟のテナントビル及び、約600の入居テナントへ順次拡大していく予定である。

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