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大林組が新耐震ブレース開発

2018.03.26 17:32

 大林組(東京都港区)は、「オイルダンパー」と「ブレーキダンパー」を組み合わせることでさまざまな規模の地震に対応できる耐震化ブレース「クロスダンパー」を開発した。狭小な場所にも設置可能で、熊本城天守閣の耐震化にも採用された。
 ブレーキダンパーは中小地震時にはその剛性によって、大地震時にはダンパーが揺れのエネルギーを吸収する。一方のオイルダンパーはさまざまな規模の地震時に揺れを吸収する。この両者を交差して組み合わせたユニットが、今回開発されたクロスダンパーだ。
従来、オイルダンパーとブレーキダンパーを設置する際はそれぞれを梁と柱に囲まれた空間を必要としており、設置するためには空間が二つ必要だった。クロスダンパーは両者を交差して組み合わせたことで省スペース化を実現。高い耐震・制震性能と、耐震化改修工事のコスト圧縮を両立させた。

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