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東芝インフラシステムズ ZEBプランナー登録

2018.01.29 12:52

「ラゾーナ川崎東芝ビル」などで実績
 業務部門の建築物における省エネ化の推進を図るため、東芝グループの東芝インフラシステムズがZEBプランナーの申請登録を実施した。  東芝インフラシステムズ(川崎市幸区)は、2017年度ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)実証事業の一環として、環境共創イニシアチブ(東京都中央区)が公募する「ZEBプランナー」に申請し、今月26日に登録された。
 「ZEBプランナー」は2017年度に新たに設置された制度で、「ZEB設計ガイドライン」や自社が有する「ZEBや省エネ建築物を設計するための技術や設計知見」などを活用し、一般に向けて広くZEB実現に向けた相談窓口を有し、業務支援を行い、その活動を公表する法人を登録する。ZEBの導入計画がある建築主の依頼に基づき、ZEBプランニングを支援。また、政府はZEBプランナーの情報をもとに、ZEBの普及に向けたさらなる施策を検討する予定である。
 東芝インフラシステムズではZEB実現のための段階的アプローチとして、「建築上の工夫」・「設備機器の高効率化」・「エネルギーマネジメント」・「再生可能エネルギー」など建設時の4段階のステップに加え、開所後の施設の運用において「継続的な省エネ推進」を行う5段階目を設定した。BEMSと空調・照明などの設備機器を連携させ、同社独自の多機能画像センサ「スマートアイセンサーマルチ」など、IoTを駆使して過去データとの比較、現状の快適性や省エネの把握、将来の建物使用状況の変化への対応など、柔軟に日々の運用を見直し、継続的な改善努力を行う。
 これらの取り組みの実績として、同社は川崎市幸区の「ラゾーナ川崎東芝ビル」において、スマートBEMSによりファシリティを統合制御することで、快適性と省エネの両立を図るとともに、建物構造上の工夫を含めてビル全体で省エネ率50%を達成し、「次世代省エネ型オフィスモデルの構築と運用」のテーマで、昨年度省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」を受賞している。

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