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ボットがコンクリート床仕上げ

2017.10.30 11:03

大成建設と筑波大学が共同開発、建築現場へ展開
 大成建設(東京都新宿区)と筑波大学は、2016年に開発したコンクリート床仕上げロボット「T―iROBO Slab Finisher」の機能を拡張させ、半自律制御操作を可能とするシステムを開発した。
 ロボットの運転制御では、筑波大学システム情報系の伊達央准教授による学術指導のもと、本システムを開発・導入しており、これまでオペレーター(土間工)が常時コントローラーで操作していたロボットを、半自律制御操作により自動運転が可能となり、コンクリート床仕上げ作業の省力化とともに、施工での労働環境の改善を実現できる。適用に際して、施工範囲内の柱や壁などの障害物の状況に応じて、ロボットの走行範囲または走行ルートのいずれかを選択し、事前に指定する半自律制御操作を導入することにより、以降の繰り返し作業をロボットが自動で行うことが可能となる。走行(施工)範囲指定方式は平面形状の工場やオフィスなどでの床仕上げ作業に適し、ルート指定方式は障害物のある複雑な建物地下部や倉庫などの作業に適している。
 今後、大成建設では本システムが搭載されたロボットをコンクリート床仕上げ工事を実施する建設現場に広く展開し、作業の省力化、労働環境の改善を図っていく。

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