週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

京急電鉄 「京急EXイン 羽田」開業

2017.10.30 11:24

空港至近のバス車庫跡地にホテル
 京急イーエックスイン(東京都港区)は25日、宿泊特化型ホテル「京急EXイン 羽田」の開業を発表した。
 「京急EXイン 羽田」は羽田空港からバスで約10分、京急線または東京モノレール「天空橋」駅から徒歩3分に立地する京急イーエックスインシリーズの13棟目のホテル。京浜急行バスが以前に車庫として利用していた土地9300㎡に、地上10階地下1階、客室数313室のホテルを建設。規模としては「京急EXイン 品川駅前」に次ぐ2番目の規模となる。
 同ホテルの特長は空港を見渡せる絶好のロケーションと各設備面の充実。客室から空港の様子が一望でき旅客機の離発着の様子が見られるほか、フロントに設置されたタッチパネルでのチェックインや訪日外国人の宿泊も想定し設置した外貨両替機、24時間軽食などが購入できるセブン―イレブン・ジャパンの「セブン自販機」なども利用可能となっている。また全ての宿泊者に対して無料の朝食サービスも提供。客室内の大型ビデオオンデマンドからはランドリー空き状況確認や「東京・神奈川みやげ」の注文ができ、車椅子での利用も想定したユニバーサルルームも用意する。
 更に鉄道の運行していない深夜・早朝の時間帯に、ホテルと羽田空港(国際線と国内線の双方)をつなぐ送迎バスも運行する。バスは折り畳み式の車椅子用スロープ付きで、日・英・中・韓の4カ国語表記での案内が表示される。ホテルと空港間を1日約15往復し、地下1階部分の建物入口及び屋内部分までの送迎を実施。乗降時には雨に濡れる心配がなく、フロントとは別に送迎バス乗降場すぐに自動チェックイン機も用意する。その結果、フロントに立ち寄らずに客室に直行できる。
 「京急EXイン 羽田」は、訪日観光客や羽田空港を利用する国内外のビジネスマンといった需要を見通し、90%以上の稼働率を見込む。2019年には浜松町・大門駅前にも新規開業を予定しており、2020年までに14館2900室体制を目指す。

PAGE TOPへ