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奥村組/オイレス工業 物流施設倉庫のBCP対策

2017.09.18 11:56

免震で積荷の落下リスク軽減
 奥村組(大阪市阿倍野区)とオイレス工業(神奈川県藤沢市)は12日、物流施設などの積荷の落下リスクを低減する新たな免震技術を開発した(特許出願済)。
 近年のネット通販市場の拡大などによる小口・多頻度の輸送ニーズの高まりから大量の配送物を処理するための大型物流施設が増加しているという背景がある。南海トラフ大地震などの発生が懸念される中、積荷の落下防止対策は荷物の保全はもとより倉庫機能の維持にも寄与することから事業継続の観点からも重要度が高まっており、倉庫事業主の多様なニーズに対応できる、幅広い対策技術が求められるようになってきた。
 新たに開発した免震技術は、物流施設棟のラック倉庫に格納される個々のパレットと腕木(ラックフレーム)の間に免震装置を設置することでパレット上の積荷の落下リスクを低減する。巨大地震を再現した振動台実験では免震装置なしの場合と比べて、パレットの揺れが約2分の1に低減され、さらに加振終了後はパレットが免震装置を構成するすべり材(山型の傾斜)と支持材により元の位置に復帰することを確認した。 
 また、ラックの腕木を加工することで比較的容易に免震装置を取り付けることができるため、新設に限らず既存のラックにも適用できる。販売は2018年4月以降を予定している。

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