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総合解体工業 建替え・改修時の解体や退去時の廃棄物処理に自信

2017.09.18 11:59

 不動産経営者であれば誰もが将来的な問題として認識しているのが建物の建替えである。建替えを実施するにはまず既存建物の解体工事に着手しなければならないのだが、施主側の心情としては建築工事にはある程度の費用を投じても解体工事はなるべく費用を抑えたいところ。しかし安易にコストだけで解体業者を選定することは、施主にとって大きなリスクとなり得る。
 総合解体工業(東京都板橋区)では一都三県を中心として、戸建住宅から大型建築物まで幅広い建物の解体工事や残土処理、駐車場工事などを請け負っている。同社の天下井博昭社長は自社の事業内容について次のように話す。
 「建物の解体工事は、不動産業者や建設業者を通して専門業者に業務を発注するのが一般的ですが、中間コストが発生し施主側の負担が増える要因となっていました。当社は中間業者を挟まずに直接業務を請け負うことができるため、解体工事にかかるコストの削減に貢献します」(天下井氏)
 また、コスト面だけではなく高い業務品質にも同氏は自信を見せる。解体工事は騒音や粉じんが発生することから近隣とのトラブルの温床となりやすい。施工監理を疎かにするなど、トラブルへの粗雑な対応をとる解体業者も中にはいるようだ。同氏は「顧客からの信用を第一に考えている」とした上で、「業務内容に応じてその分野に精通した職人を起用することで高い作業品質を確保し、工事中の徹底した管理体制の構築から工事後の引き渡しまで、自社で一貫して行っていることが強みです」と述べる。近年は改修や用途変更に伴う建物内外の部分的な解体工事も案件数が増えてきているとのことで、テナント退去後の廃棄物の処理にも対応するなど、柔軟な対応力も同社の信用に一役買っているようだ。

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