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大成建設 遮光・採光同時に

2017.09.04 15:38

電動式に比べてコスト安価な高性能ブラインド開発
 大成建設(東京都新宿区)は先月31日、「採光」と「遮光」を同時に行えるブラインド「T―Light Blind」を開発したと発表した。
 同製品は「採光部」を上面に、一般的なブラインドと同様の「遮光部」を下部に配置した一体型ブラインド。採光部は特殊なスラットで太陽高度の変化に対応し、室内の奥まった場所まで光を届かせる。
 従来のブラインドは太陽光の眩しさや暑さを防ぐために閉めて遮光する。そのため部屋全体が薄暗くなり、晴天時でも照明を点灯している場合が多い。ブラインドを開けても光は奥まで届かず、自然採光による省エネ効果や快適感は得にくかった。
 一方「T―Light Blind」の採光部には、表裏で異なる反射特性をもつ特殊なスラットを採用。スラットの上面(反射面)に当たった太陽光は上向きに反射し、室内奥の天井面を照らすことができる。反射光はおもに天井面へ照射されるため、眩しさを感じることはない。反射光は15mほど届くため、部屋の奥まった場所まで照らすことができる。開閉操作は一般ブラインドと同様に手動。設置にも特殊な工事はいらずオフィスビルで多く採用されている電動ブラインドと比べコストは下がる。
 大成建設では今後、オフィスのみならず学校や工場など様々な用途の建物に提案し、省エネルギーで快適な空間を実現させていきたいとしている。

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