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働き方改革に貢献するオフィスをデザイン

2017.08.28 17:14

米・スチールケース社と日本マイクロソフトが協業
 オフィスづくりは今や、企業成長のみならず人材確保の面からも重要課題として認識されるようになった。そんな中、米国の世界的企業2社がタッグを組み、日本の「働き方改革」に一石を投じる動きが本格化している。

 米国のオフィス家具メーカー・スチールケース社と日本マイクロソフト(東京都港区)は、日本の法人の働き方改革への貢献を目指し、クリエーティブな思考やより良いコラボレーションを生み出すためにデザインされた様々なテクノロジーを備える「クリエイティブスペース」を共同展開する。
 この「クリエイティブスペース」は、スチールケースの建築要素と家具に、「Microsoft Surface」デバイスや統合型情報共有クラウドサービス「Office365」がシームレスに統合されたオフィス環境を構築するもの。本年3月にスチールケース社とマイクロソフト コーポレーション(米国ワシントン州)が発表したパートナーシップに基づき、アジア太平洋地域では初めてとなる日本での協業を開始する。
 両社が今年春に実施した共同研究によると、創造性は働く人にやりがいを与えることに加え、企業や組織のイノベーションと成長にとって不可欠とされる職務スキルの一つであるとしている。しかし現在、多くの企業ではテクノロジーとオフィス空間は切り離され、包括的な投資として計画されておらず、創造性を促進する職場環境の実現が難しい状況にあった。今回の協業を通じ、スチールケース社では港区南麻布の自社ショールームにおいて、マイクロソフト製の「Microsoft Surface」デバイスを配備し、様々なタイプの「クリエイティブスペース」を紹介。また、日本マイクロソフトの品川本社オフィスの来客スペース内にも「クリエイティブスペース」をコンセプトとした小規模なスペースが設置される。両社は個別の商談やセミナー、働き方改革の取り組みを紹介するオフィスツアーなどを通じて、日本の法人に対し「クリエイティブスペース」を紹介していく考えだ。

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