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ヒューリック 銀行店舗ビルを高齢者住宅へ

2017.07.17 17:05

ユニチャーム・ケア・コーポレーションへ一括賃貸
 ヒューリック(東京都中央区)は10日、調布市に保有する「調布富士ビル」の老朽化に伴う建替事業において「ヒューリック調布」が完成したと発表。建物規模は地上8階、延床面積4689・72㎡、敷地面積1169・56㎡。
 京王線「調布」駅至近の商業地エリアに立地しており、銀行店舗ビルから高齢者向け住宅への建替を実現。1、2階が店舗、クリニック、3~8階は84室の有料老人ホームで、チャーム・ケア・コーポレーション(大阪市北区)に一括賃貸する。
 建物全体の高級感と周辺への調和を意識し、品のあるモノトーンを基調としたファサードとした。外壁面は黒色系の大判タイル貼、バルコニー先端を白色系とするで水平ラインを強調したデザインとしている。商店街にあたる北側の旧甲州街道側のメーンファサードは各層バルコニーのアルミルーバー手摺りを軒裏天井までL字型に連続させることにより、商業地としての街並みに調和したシャープな表現。エントランスホール正面の壁面は和紙を挟み込んだガラスの光壁とすることにより意匠とともにエントランス外部道路からの視認性に配慮した空間としている。
 一方、ハード面においても太陽光発電システム、全館LED照明、自然換気システム、全住戸にペアガラスを採用し、省エネルギー、省CO2に寄与。防災備蓄倉庫を設け、建築基準法上1・25倍相当の耐震性を確保した。

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