週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

西武ホールディングス/プリンスホテルほか グローバル化の一層の促進に向けてシドニーに拠点を置くSWHG社事業を取得

2017.07.10 17:48

 西武ホールディングス(埼玉県所沢市)の連結子会社であるプリンスホテル(東京都豊島区)は3日、オーストラリアを中心に30ホテル(既存18ホテル、開発中12ホテル)を運営・展開するStay Well Hospitality Group Pty Ltd(オーストラリア・シドニー、以下、SWHG社)の事業を取得すると発表した。同社がオーストラリアに100%出資の新会社Stay Well Holdings Group Pty Ltdを同日設立、その新会社がSWHG社より同社の子会社22社の全株式を取得する枠組み。事業取得価額は43億円。今後3カ月以内に手続きを完了する見込みとなっている。
 事業取得は同社グループが持続的な成長を果たすための企業価値向上の原動力を担うホテル・レジャー事業の一層のグローバル化を進めるために実施するもの。これによりホテル・レジャー事業の中心を担うプリンスホテルはSWHG社が運営・展開する7カ国・21都市にある30ホテルを新たに既存ホテル網に加え、グローバルな開発力・運営プラットフォーム獲得により、海外ホテル事業の収益貴会の拡大および今後経済成長の余地が大きい東南アジアやオセアニアを含むアジアや中東ならびに欧州でのスピーディーなホテル開発が可能となる。これにより、10年後には100ホテルを展開する予定だ。
 プリンスホテル取締役社長の赤坂茂好氏は「これを契機として、日本のプリンスホテルから世界のプリンスホテルへ飛躍を遂げる第一歩になると確信している」とコメント。またSWHG社のサイモン・ワン氏は「私たちが積み上げてきた実績にプリンスホテルのサポートやノウハウ、リソースが加わることでSWHG社がより大きく成長し、目標を達成することが可能になると確信している」とこれからの飛躍を誓った。

PAGE TOPへ