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日本土地建物 福岡県・九大学研都市に学生用マンション

2017.06.26 13:30

「(仮称)九大学園都市プロジェクト」着工
 日本土地建物(東京都千代田区)は19日に福岡市西区において「(仮称)九大学研都市プロジェクト」を着工した。2018年8月竣工、同年9月からの入居開始を予定している。
 今回のプロジェクトは九州大学のキャンパス移転に伴う学生用マンションの需要増加を見越してのもの。福岡市内の数カ所に分散しているキャンパスをJR筑肥線「九大学研都市」駅を最寄駅とする伊都キャンパスへ集約する計画を進められ、2018年10月には箱崎キャンパスにある文系学部が伊都キャンパスへ移転する予定となっている。開発地はJR筑肥線「九大学研都市」駅から徒歩1分、周辺には商業施設や医療施設が充実し、博多、天神など都心部へのアクセスも良好。入居学生はバス、自転車、バイク等で伊都キャンパスへ通学することが可能となる。
 プロジェクトの建物規模は地上10階。延床面積4176・50㎡、敷地面積は約1054・89㎡。総戸数126戸、住戸面積は24・18㎡~25・35㎡。1階に住戸を設けず、駐輪場やバイク置場などを全住戸分配置した設計とし、カメラ付オートロックや防犯カメラ、カードキー・システム等を備え、安心・安全に居住できる仕様とした。 また、共用廊下は中廊下方式としてプライバシー性を高める他、各住戸はトイレ、洗面室、ユニットバスをそれぞれ独立して設置。室内物干し用のルームハンガー等を備え付けるなど、利便性・快適性を追求した。
 一方、日本土地建物は1960年代より首都圏を中心に大規模な戸建分譲団地の開発等の街づくりを進めてきた。近年は住宅事業強化を掲げ、ライフスタイルの多様化、少子高齢化などの社会環境の変化を捉え、分譲マンション事業とともに賃貸マンション事業を拡大。学生用マンションも展開してきた。これまで10余年にわたり東京、大阪、名古屋、仙台、福岡などで計13棟の学生用マンションを開発。近年では2015年3月に新宿区下落合にて「ソアラプラザ目白」を手掛けて好評を博した。さらに今年1月には東京工業大学の外国人留学生との混住型女子寮「洗足池ハウス」を竣工するなど実績を積み重ねている。

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